人生浅く広くダイナミック

卒論代わりの備忘録

初ピンサロとルージュラと哲学と

 

 

大学一年生の5月、僕は大塚駅にいた。

 

f:id:kubirenametai:20190723130307j:plain

大塚駅


今となっては、何の変哲もない山手線の1駅に過ぎないのだが当時の僕にとっては大変勇気を持ってこの街に降り立ったのだ。

田舎から出てきてすぐの僕にとっては、1万円はまだまだ高額だったし(別に今でもだが)何より上京して1月2月の人間にとってこの山手線、大塚という東京の夜の街特有の怪しくムンムンとした雰囲気は田舎者のチェリーボーイを大変恐怖させた。

 

 

題にもある通り、僕は初めて風俗に行くことを決めてこの街に来ていた。

前日までに、「初心者 風俗」「風俗 オススメ」「風俗 ぼったくり」など事前知識をコツコツと調べ続け決行に至ったのだ。

当時住んでいた駅への乗り換えなどを考慮したり、値段やレビューなどを見て当時の僕が総合的にいいだろうと思って選んだのがこの大塚の風俗だった。

もう気づけば三年も前のことなので、店名などももはやうろ覚えなのだがとにかく道中が怖かったことは覚えている。

(ボッタクられたらどうしよう。。。)

(いきなり変な人に絡まれたらどうしよう。。。)

 

 

きっと、上京してきて初めて風俗へ行くことをきめた大学生はみんな同じようなことを思っていると信じている。

というより、今考えても大塚の風俗街エリアは独特な雰囲気は怖いと思うんですが、どうなんでしょう?

 

 

詳しい道のりだったり、チェリーの葛藤は割愛しますが、あーだこーだうろうろしている間に目的地のピンクサロンに到着しました。

古びた雑居ビルのエレベーターに乗り、ある程度進んで外に出ると雑居ビルの丸出しの鉄階段に待合室みたいなものが作られてました。

右手には重々しい入り口、(ああ、帰りてぇ。。。。殺されませんように。。。)

ここまで来て帰るのは負けを認める(何に?)も同義なので

意を決して中に入り、店員さんに声をかけます

 

 

「す、すいません。。。ピンサロしたいんですが←?」

 

「いらっしゃいませ!ご指名などありますか?」

 

「あ、え、そのピンサロ自体初めてなので特にないです。。。」

 

「かしこまりました!当店の説明しますね!~~~」

 

(いかついお兄さんなのに優しいし、丁寧やなあ、この店いい店かもしれない、、、)

 

「というわけですね!では、料金前払い3000円です!」

 

今思えば、こういう激安ピンサロなのに本当に愛想は良かったような気はしている。

 

「はい、こちらでお願いします。」

 

「席にご案内いたしますね!女の子着くまで少しお待ちください!それではごゆっくり~」

 

 

店内は薄暗く、まあまあなボリュームで音楽が流れていた。

用意されたサービスのお茶を飲みながら、

(ああ、ついに来てしまった。。。今からしらない女の子と色々するのかと思うと。。。興奮してきたな(サンド伊達風))

 

段々と僕のブースに足音が近づいてきているのがわかった。

(おお、どんな子かな。店員さんも親切丁寧だったし可愛い子だといいなあ)

 

 

「初めまして~!さおり(うろ覚え適当)でーす!」

 

 

でっけえなあ、全体的に。。。。着ているAKB崩れの制服が崩れるじゃ済まなくなるレベルだったが

何だっけな、えーとラテン系のボディ感にこの真ん中分けの髪型で目がぱっちりの唇分厚い感じ。。。

ああ、そうやポケモンルージュラや、、、もしくは銀魂のキャサリンや。

f:id:kubirenametai:20190723125836j:plain

ルージュラ

僕の中であの店員さんの評価が下がりながら息子いけるかなあ。。。と失礼な心配をしながらルージュラとの世間話も終わると

向こうからキスをしてきた、童貞チェリーにはいきなりのことだしこれだけで一大事だったのだが僕は自然と状況に馴染めていた。

地元の友達などが自分の好みの子じゃないと息子が仕事をしてくれないなどとよく言っていたが、そんなことはなかった。

少なくとも物心ついてから初めてのキス、赤の他人とのキスというのをとても楽しめていた。

唇が分厚いためか、とても柔らかく見た目に反する舌の動き。初めて抱きしめる女の子は肉厚のためもあったが柔らかくいい匂いがしていた。

予想以上に興奮していたことに向こうも気づいたのか、僕の息子の主張にも気づいた。

 

「すごい元気~笑 本当にこういうお店は初めてなの?」

 

自分でも驚いていた、さっきまでの大丈夫だろうかという心配と裏腹に息子は万全だったのだ。脱がされ息子に自慢のテクを繰り出すルージュラ。防御力も何も鍛えていない童貞チェリーのマサラタウンのポッポのような僕には効果は抜群だった。

 

しかし、僕は今でもだがF攻撃されているときに冷静になって考えことをしてしまうのである。F攻撃をされるというあまりの非日常感から、意識が乖離して壮大なしょうもないことを考え出してしまう。

f:id:kubirenametai:20190723130339j:plain

F攻撃されている僕



僕は何で、心がこんな落ち着いてきているのに息子は興奮しているのだろう?

この子はいい子で、異性にモテない彼女もいたことのない童貞の僕に優しくしてくれている。

でも、目の前の子は全然タイプでは確かにないし、普段のおかずにもならない。

 

しかし、一方で僕は今気持ちいいと感じている。

 

見た目で興奮しないのに、プレイ上では快感を催している、、、、

 

これはつまり、僕という人間は見た目の容姿など関係なく快感を息子に与えることができれば、どんな女の子、差し引いては動物だとしてもエクスタシーに達することができるのでは???

 

とF攻撃されながら、僕は気づいてしまったのだった。

最終的に僕は、ルージュラの効果抜群攻撃にさらされ続けHP0にされ、世間話をして初めてのピンクサロンを後にしたのだった。

僕はすでに自分に対して思ったこの疑問を解決、検証したくてうずうずしていた。

 

「初めてきてみてどうでしたか?」

 

「大満足でした。あなたが初体験で本当に良かったです。本当にありがとうございました。」

 

あの時言ったことは、全く嘘ではない。心のそこから出てきた言葉だった。

もし、あの人でなければ僕はあらゆることにテンパっていただろう。

もし、あの人でなければタイプじゃない人が来たときに態度を露骨に変えたりするクソ客になっていたかもしれない。

あの人だったから、自分の考えに疑問を持ち偏見なく検証していこうと思えたのだ。

 

僕は一体どこが、ボーダーなんだ?アウトラインは一体なんだ?どんな人ならNGなんだ?

 

 

ピンサロ →  デリヘル → ソープ → 出会い系サイト → ハプニングバー → M性感 →メンズエス

 

と僕の自分の性に対する疑問を探す旅はこの体験から始まったのかもしれない。

いや、貯金と自分の理性をかけた闇のデュエルはここから始まったのだ!

 

次回!M性感で肛門死す!デュエルスタンバイ!!

*ネタごちゃ混ぜにしてすいませんでした。