人生浅く広くダイナミック

卒論代わりの備忘録

青ヶ島旅行記・大学生一人旅と本当の青

今週のお題「夏休み」

という文字を目にして自分の夏休みを思い出していた。

中高といえば基本部活づけだったので、インパクトのある夏休みをしたなという記憶はないんですけども

当時はなんの変哲もない日常ではあったんですが、大学で東京に出てきてからあの頃を思い出すと「田舎の夏ってよかったなぁ」と思うわけでもあります。

汗だくになりながら、自転車漕いで部活をして終わった後もアチいアチいとぼやきながらみんなで学校に残ってバレーしたり。

音楽で流れてきたフレーズの「こーんや、ほーしをみにいこうーw」ってのに合わせて山やら近所の海に夜中星を見に行ったり

新宿生まれ新宿育ちの友達にこんな話をすると

「むちゃくちゃエモいな田舎」

なんて言われたりするんですが、スタバやらプリ機とかはなかった分許して欲しいわけです。

ほぼ毎日がこんな感じだったのもありまして特筆すべき「夏休み」って思い出ないなあなんて思っていたら大学生の夏休みにあったなあと思い出して2年越しに書こうと思いました。

当時はブログにしたりとか、考えてなかったので写真も少ないしうろ覚えで許して欲しいんですが

僕は、大学2年の夏休みに 東京都青ヶ島村へ一人旅に行ったことがあります。

 

青ヶ島?どこそれ?」

僕も全然知らなかったし興味もなかったんですけどある記事のある写真がテレビに写っていて僕は絶対にここ行きたいと思ったんですね。

青ヶ島の外観を写した写真なんですがこちらですね

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青ヶ島

やばくないですか?これ日本なんですよ?

ドラクエの世界みたいなんて、テレビで言っていたんですけども本当にその通りだなと思いました。

青ヶ島村とはどんなところかというと

 

東京都である

日本で最も人口が少ない「村」

世にも珍しい二重カルデラがある

日本で最もいくことが難しい場所である

星が綺麗すぎる

ここ以外ではほとんど飲むことの出来ないお酒がある

http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/

 

いやこんなの行くしかないじゃない

僕は人生初の独り旅を青ヶ島渡航に捧げることを決めました。

 

 1.出航編 本当に到着するのこれ?

2.到着編 素敵なリア充と蒸留所

3.宴会編 島の人々の優しさと歌とお酒

4.夜の散歩編 絶景とエモい夜

5.帰還編 台風はほんとだめ

 

1.出航編

さて、まず青ヶ島の紹介にもありましたが「日本で最も行くことが難しい場所である」

とはどういうことか

それはですね

 

 ・八丈島を経由せねばならない

 ・船が週4便しかないのに欠航率が50%である(基本荒れている)

 ・八丈島からのヘリもあるが九人しか乗れない(1日1便)

 

無理ゲーやん

しかもこの時太平洋沖に台風が迫っていたんですよね。

電話で青ヶ島の民宿の方に

「何日に泊まりたいんですけども、大丈夫ですかね?」

「ああ!たどり着けるかもわかんないから!予約なんてあってないようなものだし当てにしてないから大丈夫だよ!!」

と言われる始末(気楽だったのでこれはこれでよかったなと思う)

 

いくつか青ヶ島にたどり着くルートはあって

 

羽田(飛行機)→八丈島(ヘリ)→青ヶ島

羽田(飛行機)→八丈島(船)→青ヶ島

浜松町(船)→八丈島(船)→青ヶ島

 

とあって下に行くにつれ安いけど、いける可能性は減っていくんですね

僕ですか?

もちろん運任せの安いのに決まってるじゃないですか

ということでこちらが深夜の浜松町は竹島桟橋です

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エモい

ちなみに乗船前に

 

「この船は、台風の影響で八丈島までいけるとは限りません〜!」

 

と叫んでましたが僕は聞こえないふりをしてイヤホンをしました

さて、無事に乗船して自分の船室に荷物を置いて出航です

缶チューハイを飲みながら夜の東京湾を眺めるという臭い行動をしつつ夜景に感動していました

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写真上手くなりたいなと終始旅中思ってました

一通り夜景も見飽きて、一服しようと船内の喫煙所に行くと

たくさんのヤニカス (お友達)がおります

タバコミュニケーションなんて言葉がありますけど

旅先でのタバコというのは本当に仲間意識が生まれるんですよね

話しかけてきたのはでかいおじいさん、これから監督している少年サッカーチームの合宿で伊豆大島に行くそうで

「君はどこに行くんだい?」

八丈島です」

「へえ〜変わってるねぇそんなとこまでよく行くわ」

「まあ、貧乏旅なんで」

「いやでも、船で10時間かかるのに?

「。。。」

そう、東京→八丈島航路は10時間かかるんです

飛行機なら3時間なのに。。。。

言えねえ言えねえよ。。。そっから乗り継いで先の島に行くなんてよぉ

 

さて22時発の船だったので、僕はとてもおねむでしたので早くも船室に戻って寝てしまおうともいました。

いや〜寝過ごして日の出とか見れなかったらやだなぁwww

とか思ってましたが

僕はなめていました、こんくらい大きな船なら大丈夫大丈夫とタカをくくりにくくっていたんですね。

 

自分の船の弱さに 

 

3時くらいに吐き気で起きました

アルコールと船の良いって最高ですね★

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リバースする直前人はみんな真剣な顔になる説

船旅だし本でもかまそうなんて思っていた直前の自分を殴りたいし、酔い止めを持って行かなかった自分を締めたい

この航路の一部はとても荒れるんですが、台風も近づいていたためか尋常じゃない荒れ具合で本当に吐くもの無くなるくらい吐きました

船員さんにエチケット袋ましまし注文しに行った時に八丈島煮付けます?と尋ねれば

可能性は0じゃないので希望を持ってくださいと言われる

 

ここまできてたどり着けさらにげろげろしながら、引き返すのはいやだ

神よ、仏よ、アッラーよと祈ってり朝焼けをパシャりしながら待っていると

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えっも。。。

 そうこうしている間に船は遅れながらも八丈島に到着

乗り換え先の港に行って青ヶ島行きの船を待つんですが

 

え?誰もいないやん?????

 

ほんとにほんとに誰も待っていない。

港の人に確認しても、ここであってるから待っててとのこと

そもそも人が乗るのが珍しいからこんなもん

まじかよ、そんなことある?八丈島行きの船大きかったやん

結構な人数船からおりてたよ??

なのにえ???

なんて重い時は流れこちらも遅れ遅れながら船は到着

島からの積荷と島への積荷を交換しているのを眺めていると

近くに車が泊まりました

中から三人のおっさんとちびっこ一人

それは!意外!同じく青ヶ島行きを目指す同士!

お互い行き先が被る珍しいもの同士ということもあり話していると

 

こちらの三人は元教師で青ヶ島に赴任していたとのこと

定年を機にかつての赴任地で思い出ある青ヶ島にみんなで行こうとのこと

そして僕と宿泊先まで被っている

 

ぼちぼち話も弾みつつ船に乗り込み出航すると、さっきの倍は荒れている海で3時間ゲロゲロしました。

ちびっこと話しながらげろげろしていると、島の外観が見えたとの声

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島だー!ってルフィの気分が味わえます

感動しながら眺めていると船長から全員集合とのアナウンス

全員集められ話を聞くと

波が荒れていて港に着岸できないかもしれない。とのこと

そしたら、八丈島まで引き返す事になるけどよろしいですか?という同意を求められました。

同意するしかないじゃんなあと思い

またも、神や仏に祈っていると

 

もうここまできたら、you行っちゃいなよ

 

とでも神は言いたいのか祈りがつうじ無事着岸、タラップが格闘家の筋トレロープみたいにうねって落ちるかと思ったけど

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ほんとにぐねぐねしてたんすよ

船長の着岸テクを信じて待っている間に島と海を眺めていたんですけど

海が本当に青いんですね、これでもかってくらい

深い深い青

沖縄のエメラルドグリーンの海も綺麗だったんですけど

この青ヶ島周辺に広がる青は深い、生命や本能に訴えかけるような青さがありました

そのまま引きずられていくような深淵のような青

青ヶ島の周辺はドン深で浅瀬はないというのでそれが大きな原因なんだとは思いますがね

1部の青ヶ島到着でえらい長くなってしまったんで記事分けます。。。

 

 

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dodododo